吉永小百合さんが
朝日新聞に吉永小百合さんが香川県のハンセン病国立療養所「大島青松園」で映画の上映会をしたという記事が載っていました。ここに入所している詩人「塔和子」さんの詩を朗読されたのがご縁だそうです!私も塔さんからいただいた詩集がありましたので本棚から出してみました。一部紹介します。(*_*)
『命』もし私が生まれてなかったら
あなたと会うこともなかったと 目の見えなくなった 夫の手をにぎって 不思議に思う この世は どこからなにが始まるかわからない 植物は 一粒の小さな種から美しい花々をさかせる木になり おたまじゃくしも ボウフラも バイ菌さえも 生きて 人に好まれたり きらわれたりする でも どんなに人にわざわいいをもたらせるものも それはそれ自体の命であって 人と関係なく生きているのだ その存在が益であっても 害であっても ただただ 無関係に
編集工房ノア「塔和子全詩集」より